今回は私がうつ病を経験して感じたことを記してみたいと思います。
皆さんはうつ病に対してどのような感想をお持ちでしょうか?
私は自分がうつ病と診断されるまでは‥‥
- 「うつ病なんて気持ちの弱い人がかかるもんだ」
- 「言ったもん勝ちでしょ!」
- 「たくさん休めていいな~」
- 再発者に向かって「また休んでるよ~」
等と正直思っていて、精神疾患というものに対してかなり偏見を持っていました。
精神疾患とは無縁だったそんな私ですが、年齢を重ねていく上で色々と悩むことが多くなりました。仕事のこと、家庭・子育てでのこと、両親介護のこと等色々な事が重なって、以前より生き辛さを感じるようになりました。
そうした生活をしていくと異変も感じるようになりました。
趣味であるランニングも楽しめなくなっていました。。
いつもであれば終わった後は気持ちよく晴れやかな気分で仕事に行けていました。
しかし、この頃からは終わっても気分が乗らず‥‥
- 「仕事に行きたくない」
- 「死にたい」
- 「もうどうでも良い」
のような負の感情しか生まれなくなっていました。
そういう生活を送っているともちろん家族とのコミュニケーションにも影響がでていきました。私は常にイライラした態度をとってしまい、妻とも何度も衝突してしまう場面も多くなってしまいました。
仕事もそんな気分ではもちろん上手くいかず、いっそのこと辞めようかと考えるようになりました。
そしてまた些細なことで妻と衝突し、今度は「別居」や「離婚」という事まで考えてしまうようになりました。
さすがに自分でも「何かおかしい」とは感じながらも解決策を見いだす事はできませんでした。
- 「自分なんか必要ない」
- 「自分が今死んだ方が家族は幸せに暮らせるのではないか?」
常に心はこのような負のオーラで一杯になっていました。
そして、とうとう限界がきました。
ある日朝起きて仕事に行こうと思っても体が動きませんでした。
自然と涙が溢れてきました。
横で寝ている妻に‥‥
「ごめん、今日仕事に行けそうにないわ」
と告げました。妻は‥‥
「うん、わかった。でもうつ病っぽいから頑張って精神科には行ってみよう」
と言って一緒に付き添ってもらい精神科を受診に行きました。
結果は、「うつ病」と診断され仕事も休職となりました。
これまで精神疾患について考えてみたこと等なく、前向きに生活しているつもりだったので、うつ病だと診断されたときは半分信じられない気持ちでした。
休職間は自分について改めて見つめ直す良いきっかけとなりました。。
うつ病についても色々と調べました。
どういう人がなりやすいかというと‥‥
- まじめ
- 責任感が強い
- 完璧主義
のような人が多いとされているようです。
振り返ってみると私も完璧主義思考が強い傾向にあり、考え込みやすい性格でした。
悩みを人に相談するというのも抵抗がありました。
それからというもの、なるべく自分の思いは誰かに吐き出そうと思うようにしました。
私の場合は妻に相談をするようになりました。
よく人に話せば楽になると言ったりしますが、正にその通りだなと病気を通じて実感しました。直接誰かに話しづらかったら、ブログに一方的に自分の思いの丈を書き綴るというのも良いかもしれません。
自分一人で抱え込むというのが一番ダメな事だと思います。
うつ病というのは非常に再発率が高い病気です。
私はうつ病を完治させようとは思っていません。完璧主義だったり考え込んだりという自分の性格は正直治らないと思っています。性格の特性上、治ったと思ってやっぱり再発してしまったとなれば、最初になった時以上に大きく落胆し、今度は立ち直れなくなってしまうかもしれません。
よって今後は「どう治すか」よりも、「どう向き合っていくか」を焦点として生きていきたいと考えています。
社会で生きていく以上、絶対に気分が落ち込んで、沈み込む時もあると思います。そんな時もなるべく自分一人で抱え込まず、誰かにすぐ相談するというのが病気を通じて得た解決策です。普通に考えれば当たり前のことですが、うつ病になるような人については、意外とできていないのではないかと思います。
私は常日頃、人一倍ランニングや筋トレ等をしており、割と体力はある方だと思います。しかし、いくら体の外側が元気であっても、内側の心が元気でないと体というのは動いてはくれないのだと身に染みて実感しました。
骨折等の外傷とは違い、心の中というのは目に見えては分かりません。心のサインを無視し続けた結果、私はうつ病になりました。
これからは「身」も「心」も気遣って、「身心」共に健康な状態で楽しく生活できるようにしていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。